2011年8月16日火曜日

脱藩と千枚田の地へ

梼原町役場、斬新な概観

「街道をゆく」、司馬遼太郎の街道探訪記シリーズ。
その中に"梼(ゆす)原街道"があります。
龍馬脱藩ルートとして梼原は知る人ぞ知る維新ゆかりの地。

龍馬が梼原から韮が峠を越えて伊予に入り、長州へ向かったのが約150年前のこと。
梼原は幾重もの山に抱かれた静かな町。土佐の志士たちがここで別れの盃をかわし、決死の覚悟で峠に向かったのです。

その一人が龍馬、坂本龍馬。

高知からここまで来るのも想像以上の山越え(今は多数のトンネルで短縮)、そして梼原から先も同じくらいの厳しい山越えの連続です。気力、体力、そして何よりもそれらを支える大志がなければ貫徹できないルートです。

梼原千枚田
梼原にはもうひとつの楽しみがありました。「街道をゆく」の挿絵画家、須田剋太が描いた梼原千枚田の実物を見ることです。須田剋太の激しい筆さばきと独特の色合い、構図の棚田を見て以来、須田剋太のファンになり、棚田への関心をもつようになりました。

しかし、わくわくしながら展望台に立ったものの、予想よりも棚田の傾斜が緩やかだったことに、・・・。以前は520枚の田があったようですが、車道、農道の設置によって今ではあの絵とは違うイメージに。目線の違いもあるのでしょう、あの天を突く迫力が伝わってきません。

脱藩の志士たちは間違いなくこの千枚田を見ながら坂道を辿ったはずです。

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