2011年6月3日金曜日

Jogger Watching

2006年、あるメルマガに投稿したエッセー。
ちょうどこの季節のジョギング体験を綴ったものです。

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たった一人の長距離ランナー 過ぎしのみ 雨の土曜日 何事もなし(寺山修司)

 「雨の中を、ジョギングご苦労様でーす」と選挙カーから呼びかけられたことがあります。小雨よりちょっと強い雨、防水ウェアを着て、いつものように走りに出たときでした。丁度、地方選の時期。住宅地を回っている選挙カーから、ジョギングに出た私に送られた応援のメッセージです。恥ずかしいやら、照れるやら、そして迷惑な応援でした。
 

 走り始めたのは、中年の体型が気になってきたのと、走った後にビールをおいしく飲みたかったからでした。一時はどんな天候のときにも、休日になると必ず走っていました。ほとんど中毒と言えるくらいに。その後数年() を経て、今ではその日の体調、天候をチェックした上で、走るかどうかの判断をしています。
5年ほど前から、皇居をジョギングコースにしています。ここでは都心ならでは?の様々なランナーに出会います。


子犬を籠にいれ、それを胸に抱いて走るひと
雨の中、傘をさして走るひと
二人乗りのベビーカーを押しながら走るひと
あの豪雪の中、カメラ片手に走るひと
上半身裸で走るひと
フルマラソン完走回数を書いたシャツを着て走るひと
 
 嘘のようなものもありますが、実はどれもが実在のケースなのです。子犬を籠にいれて走るひとは、日傘も手にしていました。さすがに差してはいませんが。最初に出会ったときはただ驚くばかりでしたが、一度ならず二度三度の出会いで、不思議と目が慣れてきました。ベビーカーを押しながら走るひとは、外国人です。海外の公園などでは、こういう走り方が特に珍しくないのでしょうか。豪雪の中のカメラ片手のランナーは、実は私です。雪を踏む「キュキュッ」という音を聞きながら走るのは、滅多に味わえない気持ちのよいものです。上半身裸で走るのは、外国人は何度も目にしてきましたが、60代とおぼしき日本人の男性というケースは全く初めてでした。慣れてないせいか違和感をおぼえてしまいます。フルマラソンの完走回数を書いたシャツを着て走るひと、私が知っている限り2名います。どちらも70歳ぐらいの高齢者です。数字の差し替えができるように、その部分のみをピンで留めています。出会うたびに頭が下がります。書かれている回数も半端ではありません。

 
 いろんなひとと出会えるのはジョギングの楽しみのひとつですが、一番の付加価値的出会いは、すごいスピードで走りぬける谷川真理さんとの遭遇です。すれ違った瞬間に「あっ」と思い、そしてパワーをもらった気がします。


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2011年。そういえば、このところここで紹介したようなランナーと出会うことはないですね。いったいどうしたんでしょう。普通のランナーが大多数になっています。谷川さんとも出会いません。たまにワイナイナさんが疾走するのを見かけます。何かが変わったのかも知れません。

2 件のコメント:

  1. 走ることも歯みがきをするように習慣化すれば楽しいものですか?四国のほうに体操の講習会に行ってきましたが先輩達の体操にかける情熱は驚くばかり。圧倒されて松山観光もしませんでした。
     理論ばかりいっても自分の体が正確に動かないと説得力がありませんもの。体を動かす心地よさを得たいものだと呼吸法からやり直しです。ランナーのように楽しんで続けますよ。

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  2. はちべーさん、コメントありがとう。よほど難しい体操に取組まれているようですね。私もヨガには興味がありますがまだ手が出せずにいます。もっぱらストレッチのみですね。それでも継続してやれば体調管理に効果的です。そして腰痛防止にもなっています。

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